カコオ オイヴィ

カコオ オイヴィ(Kākoʻo ʻŌiwi) は、オアフ島コオラウポコ モク(Moku= 区域)、ヘエイア アフプアア(Ahupuaʻa= 土地区画)を拠点に、2007年に設立された501(c)(3)非営利団体です。現在、同団体はハワイ州地域開発局(HCDA)と38年間のリース契約を結び、ヘエイア湿地帯にある約405エーカーの農地再生と環境的生産性を回復する長期プロジェクト「Mahuahua Ai o Hoi(ホイの実を再生する)」を実行しています。カコオ オイヴィは、文化、教育、生態系回復プログラムを通じて、地域コミュニティの社会的・経済的発展を促進しています。カコオ オイヴィの使命は、ネイティブハワイアンの文化的・精神的慣習を永続させることです。

活動目的

西洋人来島以前、ヘエイアにはオアフ島で最も広大な湿地タロイモ栽培地がありました。(引用:Handy, Handy & Pukui, 1972)1930年代半ばまで、ヘエイアの湿地帯では農業が盛んで、栄養価の高いハワイアンの主食であるカロ(タロイモ)を大量に生産し、ヘエイアとカネオヘの住民に社会的、経済的発展の機会を与えていました。

現在、カコオ オイヴィは、文化、教育、生態系回復プログラムを通じて、地域社会の社会的・経済的発展を促進しています。カコオ オイヴィの使命は、ハワイ先住民の文化的・精神的慣習を永続させることです。

活動内容

Mahuahua Ai o Hoiプログラムは、生態学的かつ持続可能な農業を通じて、食料の安全保障と生物多様性をコミュニティにもたらすことを目的にしています。 カコオ オイヴィのビジョンは、このプログラムによってヘエイア地域に存在する生物種や、生態系が健全になり、それによって人間社会に恩恵をもたらす環境を整えることです。我々人間がその大切さを認識し、アフプアア(土地区画)を形成する山間部、淡水域、河川域、海域の復元・保全を支援し、堆積物や外来種の排除などの活動に参加することでハワイの自然コミュニティを再確立することができるのです。

キプカ・オロワル

キプカ・オロワル(Kipuka Olowalu) はマウイ島オロワル渓谷に所在地を置く501(c)(3)の非営利団体です。私たちは、ハワイの遺産に敬意を払い、この土地に根ざした教育活動を通じて、文化と環境のつながりを直感的に理解する力を養うことを目指すと共に、それらを次の世代が継続できるようコミュニティを強化していきます。

活動目的

私たちの使命は、ハワイ諸島に存在するカナカ・マオリ(ネイティブハワイアン)の伝統と慣習を永続させ、ハワイアン先祖が代々大切にしていたその土地との精神的つながりを再起するきっかけを作り、後世に伝えていくことです。

活動内容

キプカ・オロワルは、訪問客や学校などの教育機関に開放され、ここでは自然環境のほか、ネイティブハワイアンの土地管理や慣習などハワイ文化について学ぶことができます。我々はあらゆる世代の人々がハワイアンスピリットの継承に参加できるよう、学習環境を提供できるよう日々努めています。キプカ・オロワルは、この場所を地域社会のイベントや文化団体に開放し、コミュニティが集う場であることも目標としています。この組織の最優先事項は、ハラウ(グループ)やハワイ文化活動を行う団体を歓迎し、受け入れすることです。

キプカ・オロワルでは、毎週水・木曜日をボランティア活動日として、参加者には生物多様性(外来種の除去、ハワイ在来種の植え付け、タロ芋の栽培、文化的・生態的な繋がりを育む学習など)の復元作業を行なってもらいます。

クレアナ・コーラル・リストレーション

2019年に設立されたクレアナ・コーラル・リストレーションは、ネイティブハワイアン、科学者、海洋保全擁護者など様々なチームを構成し、オアフ島周辺の劣化したサンゴ礁復元のための取り組みを行っています。現代の科学的技術を組み合わせ、豊かなサンゴ礁生態系保全を目標に、「アイナモモナ」を行っています。

活動目的

過去30年間で、世界中のサンゴ礁の約50%が失われました。
今後、抜本的な行動を取らない限り、2050年までに世界のサンゴ礁の90%を失う可能性があると言われています。
クレアナ・コーラル・リストレーションは、劣化したサンゴ礁の生態系復元を行い、人間の介入なしに自然に存続できるようになることを目的としています。

活動内容

クレアナ・コーラル・リストレーションは、ハワイのサンゴ礁に焦点を当て、
次の3つを目的に活動しています。

1.オアフ周辺で損傷しているサンゴ礁の修復

ハワイ特有のサンゴの修復方法を開発し、無理のない、実現可能な手法で、島全体で適用できる技術開発を目指しています。

2.サンゴ礁のモニタリングとマッピング

サンゴ礁のモニタリング、カメラなどのシステムで、既存のサンゴ礁のマッピング、復元されたサンゴ礁の追跡、そして海洋動物の個体数を定量化します。

3.地域コミュニティ内へのエデュケーション

地元の人々や訪問者に、海洋生態系とそれらを保護するためのKuleanaの重要性について教育します。

クプ

2017年に設立したオアフ島ホノルルにあるクプは、次世代を担う若年層に、ハワイ文化をはじめ、持続可能なエネルギー、環境保全に関する教育プログラムを提供しています。
そのために、米国魚類野生生物局 (USFWS) やハワイ州土地・天然資源局(DLNR)など連邦機関や州の機関から、Mālama Loko Ea や Hui o Koʻolaupokoといった小規模な非営利団体まで様々なNPOと取り組みを行っています。

クプとは、ハワイ語で「育成する、成長する、拡大する」という意味です。
クプのプログラムを通じて、人や土地、海などの自然環境を守り、持続可能なコミュニティを作り、参加者の経験やスキルを高めることを目的に活動しています。

活動目的

16歳~24歳の若年層向けの活動を通して、環境保全教育や福祉教育を行っています。

◎グリーンジョブ:自然環境保全に関わる仕事に従事する、もしくは活発的に活動を行う
◎文化認知:ハワイ文化への更なる理解形成を目的、ハワイとの関係性を構築する
◎環境問題:環境問題に対して積極的に取り組む
◎奉仕活動:コミュニティに貢献するための活動を行う
そして、これらの活動を通して、私たちの大地、海、コミュニティに息吹を吹き込めることを願っています。

活動内容

16歳~24歳の若年層に向けに様々な実践的なトレーニングプログラムを提供しています。 具体的には、高校や大学のクレジットを取得できるプログラムをはじめ、有給インターンシップもあり、学ぶと働く環境を提供しています。

最新のプログラムの詳細は、下記のサイトよりご覧いただけます。

ナショナル熱帯植物園

ナショナル熱帯植物園の5つの植物園(ハワイ:4、フロリダ:1)、保護区、研究センターのネットワークでは、熱帯植物と、それらの生態が永続できる環境づくりの活動を行っています。先住民の知識、地域優先事項、そして科学的研究によってナショナル熱帯植物園は生物文化的なアプローチを実践しています。私たちは共に、植物、人類、そして土地との豊かな関係を回復していきます。

活動目的

熱帯植物、生態系、文化遺産を永続し、社会を豊かにすることを目的としています。

活動内容

すべての植物園では、植物と人々の関係を深めるために一般公開され、専門家による案内の元、希少な植物や自然遺産を実際に見学することにより、地元の学生や世界中からの旅行者などが植物や生態系について学ぶ機会を提供しています。詳細は、ウェブサイト(ntbg.org/gardens/tours)をご覧ください。またボランティアなど様々な形でナショナル熱帯植物園に関わることも可能です。ボランティア情報や参加要項は、ntbg.org/support/volunteerで閲覧可能です。

カウアイ島に3つのガーデンとマウイ島に1つのガーデンが点在

カウアイ島:リマフリ・ガーデン

カウアイ島:マックブライト

カウアイ島:アラートン・ガーデン

マウイ島:カハヌ・ガーデン

サーフライダーファンデーション

サーフライダーファンデーションは、主にボランティアで運営する団体です。
アメリカ国内80の支部があり、100のユースクラブと共に草の根活動を行っています。
オアフ支部は80支部の1つで、7つのユースクラブが目的を達成するために、パートナーやコミュニティメンバーと協力しながら活動を行っています。

活動目的

サーフライダーファンデーションのミッションは、ネットワークを通じて、すべての人々がビーチを楽しむために、私たちの海、ビーチを保護していくことです。
オアフ支部は、アメリカ国内80支部の中で最も活動している支部の1つです。
サーフライダーのネットワークには、100のユースクラブがあり、そのうち6つはオアフにあります。 私たちは、ボランティアが運営する組織として、プログラムやキャンペーンを通じて地域コミュニティによい変化をもたらすために活動する、海の愛好家の集まりです。

活動内容

ビーチクリーンアップ、ブルーウォーター・タスクフォース、エデュケーション、政策などを行っています。
毎週木曜日(午後4時から午後5時30分):オープン・オーシャン・フレンドリーガーデンのプログラム開催

サーフライダーファンデーションのイベントは、下記ウェブサイトでご覧いただけます。

サステイナブル・コーストラインズ・ハワイ

サステイナブル・コーストラインズ・ハワイ (SCH) は、地域社会の人々が気軽にクリーンUP活動などに参加しやすい環境づくりやプログラム運営をしている非営利団体です。場所に合った多種多様な活動プログラムを通し、クリーンUP活動の原因となっている消費・ごみ削減を推奨し、海岸線の向上に取り組んでいます。

活動目的

SCHは、海岸を大切にする地域社会を実現することを使命としています。人々が生きるこの世界が感動を与える場所であるために海洋保全を大切にするコミュニティがある世界を思い描いています。SCHの使命は、行動(Action)と感動 (Inspiration) の2つの柱によって実現されます。行動(Action)は、大規模クリーンUP活動や循環再生イノベーション、自然環境汚染の1つであるプラスチック消費削減の意識向上など、未然にできる解決策を見出すためのイベントを開催しています。感動 (Inspiration) を通して、海岸線を美しく保つ啓発コミュニティを築く活動をしています。

活動内容

SCHは廃棄物ゼロを推進する地元企業・団体と一緒に「持続可能な」イベントの実現を目指し、廃棄物分散・堆肥化プログラム「SustainEvents」を推進しています。SCH使命の1つの柱であるインスピレーション活動では、(Re)Learning チームが、地元の子供達への海洋汚染の課題解決に向けた教育プレゼンテーションをクラスルームで行なっています。(そのほかのエリアの場合はオンラインなどで開催)このプログラムを通じて次世代ジェネレーションが重要なチェンジメーカー(Change Maker)であるという意識を高めてもらうことです。コミュニティ啓発チームは、オンラインメディアや革新的な方法で、年齢に関係なく、海洋保全のための行動を起こす意欲を高める活動を行なっています。

ワイパ・ファンデーション

ワイパ財団は、カメハメハスクールが所有するカウアイ島北部にある1600エーカー(約6.47平方キロメートル)のワイパ・アフプアア(アフプアアとは、古代ハワイの人々が使っていた土地区分のこと)を管理しています。
1980年代初め、この地は、リゾート・ゴルフ場開発の計画がありましたが、カウアイ島北部のネイティブハワイアンの住民活動の甲斐あって、ハワイの文化を継承するために保護されました。

ワイパ財団は、文化継承を行うために1994年に設立しました。現在の活動は、コミュニティべ―スの様々なプログラム、プロジェクト、フェスティバル、会合などを通して、毎年何千人もの人々に、学ぶ機会、サービスを提供しています。
ワイパ財団は、主にカウアイ島北部の若年層や家族を対象とした、プログラムを提供しています。それ以外にも毎年、カウアイ島内、ハワイ州内外の学校、グループから何千⼈もの⼈々にもプログラムを体験していただく機会を提供しています。

ワイパ財団スタッフは、約30エーカーのタロイモ畑、庭園、果樹園、フィッシュポンドなどを管理しています。庭園やロイ、他の地元農家からの農産物は、敷地内のキッチンとポイミルでポイ、チーズケーキ、焼き菓子、前菜などを作ります。また、キッチンや施設、ファーマーズ・マーケットでは、地元の生産者をサポートし、コミュニティの集まりや文化活動などのための場所として提供しています。

私たちの小さなカヌーは、ハナレイ湾とその周辺でハワイの伝統航海術カヌーの文化やその知識を教えています。ワイパ財団は学びの宝庫であり、陸から海のことまで学べます。

活動目的

ワイパ財団は、実践的な学習センターとなることを目的に運営しています。 「aloha aina」や「malama aina」といったハワイの価値観を共有し、ワイパとつながるすべての人々がこれらの価値観を、自分たちの生活に取り入れてもらうことを願っています。

活動内容

2022年6月から毎週火曜日、木曜日の朝、農園・フードツアーを開催しています。

また、毎月第4土曜日の午前9時からアフプアア内の様々な場所でボランティア活動を行っています。