アハ・プナナ・レオ

アハ・プナナ・レオは、1983年、伝統あるハワイ語を後世に残すために設立しました。そして現在は、言語を復活したモデル事例として、注目されています。

ハワイでは、90年間ハワイ語の使用が禁止されていましたが、アハ・プナナ・レオが、数十年にわたり、多数のハワイ語プログラムを作り、ハワイ語が消滅危機である認識を高めたことで、現在は、ハワイ語継承のために公立・私立の学校でハワイ語教育が行われています。

活動目的

次世代へハワイ語の大切さとその文化の尊さを教え、継承する事を目的としています。

活動内容

ハワイ語を復活することを目標に、ハワイ語の学校教育や学習プログラムを幼児から大人向けに提供しています。

ビショップ・ミュージアム

ビショップ・ミュージアムは、ハワイの歴史研究と保存を目的とするハワイ最大の博物館です。

カメハメハ王家最後の直系子孫であるバニース・パウアヒ王女の死後、夫であったチャールズ・リード・ビショップ氏が追悼のために1889年に設立しました。当初、カメハメハ大王の子孫、バニース・パウアヒ・ビショップ王女が集めた、ハワイの美術工芸品や王族の家宝を収蔵するために建てられました。

博物館は当時、ハワイの子供たちの教育を目的としてパウアヒ王女が築いたカメハメハ・スクールの敷地内に建てられ、1960年代にカメハメハ・スクール移転後、ビショップ ミュージアムは拡張を重ね、パシフィック・ホールとハワイアン・ホールを中心に壮大な規模の博物館になりました。

敷地のはずれには、カメハメハ・スクール当時の建物やビショップ・ホールが現在も残されています。設立当初、ビショップ・ミュージアムのコレクションは、ハワイの美術工芸品とパウアヒ王女が相続した王家伝来の美術工芸品を収集したものでしたが、現在は、ハワイと太平洋諸島、ポリネシア全域の美術工芸品、文献、写真など2500万点を超える世界的にも価値の高い貴重なコレクションとなっています。

活動目的

image of Hawaiian Hall Whale

ハワイの子供たちの教育を目的に作られたビショップ・ミュージアムは、現在もその意思を受け継ぎ、ハワイ伝統文化をより深めるための施設です。

また、太平洋地域における自然史、文化史の主要研究機関であり、その研究と教育プログラムは世界的にも認められています。

活動内容

image of teaching culture to youth

ビショップ・ミュージアムのコレクションは、最善な方法で収蔵され、ハワイと世界がその価値への理解を深められるよう維持しています。

ビショップ・ミュージアムは、ハワイ独自の文化遺産と自然環境を学ぶために人々が集まる拠点となっています。現在も様々なコレクションの展示、定期的なエキシビション、イベントなどの開催を通じて、ハワイや世界中の人々に学びと憩いの場を提供しています。

image of feather cloak

カコオ オイヴィ

カコオ オイヴィ(Kākoʻo ʻŌiwi) は、オアフ島コオラウポコ モク(Moku= 区域)、ヘエイア アフプアア(Ahupuaʻa= 土地区画)を拠点に、2007年に設立された501(c)(3)非営利団体です。現在、同団体はハワイ州地域開発局(HCDA)と38年間のリース契約を結び、ヘエイア湿地帯にある約405エーカーの農地再生と環境的生産性を回復する長期プロジェクト「Mahuahua Ai o Hoi(ホイの実を再生する)」を実行しています。カコオ オイヴィは、文化、教育、生態系回復プログラムを通じて、地域コミュニティの社会的・経済的発展を促進しています。カコオ オイヴィの使命は、ネイティブハワイアンの文化的・精神的慣習を永続させることです。

活動目的

西洋人来島以前、ヘエイアにはオアフ島で最も広大な湿地タロイモ栽培地がありました。(引用:Handy, Handy & Pukui, 1972)1930年代半ばまで、ヘエイアの湿地帯では農業が盛んで、栄養価の高いハワイアンの主食であるカロ(タロイモ)を大量に生産し、ヘエイアとカネオヘの住民に社会的、経済的発展の機会を与えていました。

現在、カコオ オイヴィは、文化、教育、生態系回復プログラムを通じて、地域社会の社会的・経済的発展を促進しています。カコオ オイヴィの使命は、ハワイ先住民の文化的・精神的慣習を永続させることです。

活動内容

Mahuahua Ai o Hoiプログラムは、生態学的かつ持続可能な農業を通じて、食料の安全保障と生物多様性をコミュニティにもたらすことを目的にしています。 カコオ オイヴィのビジョンは、このプログラムによってヘエイア地域に存在する生物種や、生態系が健全になり、それによって人間社会に恩恵をもたらす環境を整えることです。我々人間がその大切さを認識し、アフプアア(土地区画)を形成する山間部、淡水域、河川域、海域の復元・保全を支援し、堆積物や外来種の排除などの活動に参加することでハワイの自然コミュニティを再確立することができるのです。

カウアイ・ミュージアム

カウアイ島リフエにあるカウアイ・ミュージアムは、カウアイ島やニイハウ島の伝統工芸品をはじめ、地質や考古学に関連した展示物、ハワイ先住民の生活様式や1778年キャプテン・クックがカウアイ島ワイメアに上陸した際の様子、ハワイ王国、移民の歴史などを展示しています。
博物館館内には、アーティスト、彫刻家、工芸家の作品を紹介するギャラリーもあります。

活動目的

カウアイ・ミュージアムは、カウアイ島、ニイハウ島の先住民と移民の歴史によりもたらされた文化遺産や伝統、芸術的遺産などのコレクションの展示、保存、調査分析を行い、次世代に伝え継ぐことが目的です。

活動内容

カウアイ島、ニイハウ島の歴史をコミュニティや訪問者と共有することを目的に、文化遺産の管理や保存のための活動を行っています。

カウアイ・ミュージアムは、貴重な美術品や伝統工芸品を一般公開しています。
館内では、古代ハワイアンの生活の様子やキャプテン・クック上陸時の様子などハワイの歴史に関する展示物も数多く、専門ガイドによるガイドツアーなども実施しています。

キプカ・オロワル

キプカ・オロワル(Kipuka Olowalu) はマウイ島オロワル渓谷に所在地を置く501(c)(3)の非営利団体です。私たちは、ハワイの遺産に敬意を払い、この土地に根ざした教育活動を通じて、文化と環境のつながりを直感的に理解する力を養うことを目指すと共に、それらを次の世代が継続できるようコミュニティを強化していきます。

活動目的

私たちの使命は、ハワイ諸島に存在するカナカ・マオリ(ネイティブハワイアン)の伝統と慣習を永続させ、ハワイアン先祖が代々大切にしていたその土地との精神的つながりを再起するきっかけを作り、後世に伝えていくことです。

活動内容

キプカ・オロワルは、訪問客や学校などの教育機関に開放され、ここでは自然環境のほか、ネイティブハワイアンの土地管理や慣習などハワイ文化について学ぶことができます。我々はあらゆる世代の人々がハワイアンスピリットの継承に参加できるよう、学習環境を提供できるよう日々努めています。キプカ・オロワルは、この場所を地域社会のイベントや文化団体に開放し、コミュニティが集う場であることも目標としています。この組織の最優先事項は、ハラウ(グループ)やハワイ文化活動を行う団体を歓迎し、受け入れすることです。

キプカ・オロワルでは、毎週水・木曜日をボランティア活動日として、参加者には生物多様性(外来種の除去、ハワイ在来種の植え付け、タロ芋の栽培、文化的・生態的な繋がりを育む学習など)の復元作業を行なってもらいます。

ナショナル熱帯植物園

ナショナル熱帯植物園の5つの植物園(ハワイ:4、フロリダ:1)、保護区、研究センターのネットワークでは、熱帯植物と、それらの生態が永続できる環境づくりの活動を行っています。先住民の知識、地域優先事項、そして科学的研究によってナショナル熱帯植物園は生物文化的なアプローチを実践しています。私たちは共に、植物、人類、そして土地との豊かな関係を回復していきます。

活動目的

熱帯植物、生態系、文化遺産を永続し、社会を豊かにすることを目的としています。

活動内容

すべての植物園では、植物と人々の関係を深めるために一般公開され、専門家による案内の元、希少な植物や自然遺産を実際に見学することにより、地元の学生や世界中からの旅行者などが植物や生態系について学ぶ機会を提供しています。詳細は、ウェブサイト(ntbg.org/gardens/tours)をご覧ください。またボランティアなど様々な形でナショナル熱帯植物園に関わることも可能です。ボランティア情報や参加要項は、ntbg.org/support/volunteerで閲覧可能です。

カウアイ島に3つのガーデンとマウイ島に1つのガーデンが点在

カウアイ島:リマフリ・ガーデン

カウアイ島:マックブライト

カウアイ島:アラートン・ガーデン

マウイ島:カハヌ・ガーデン

ワイパ・ファンデーション

ワイパ財団は、カメハメハスクールが所有するカウアイ島北部にある1600エーカー(約6.47平方キロメートル)のワイパ・アフプアア(アフプアアとは、古代ハワイの人々が使っていた土地区分のこと)を管理しています。
1980年代初め、この地は、リゾート・ゴルフ場開発の計画がありましたが、カウアイ島北部のネイティブハワイアンの住民活動の甲斐あって、ハワイの文化を継承するために保護されました。

ワイパ財団は、文化継承を行うために1994年に設立しました。現在の活動は、コミュニティべ―スの様々なプログラム、プロジェクト、フェスティバル、会合などを通して、毎年何千人もの人々に、学ぶ機会、サービスを提供しています。
ワイパ財団は、主にカウアイ島北部の若年層や家族を対象とした、プログラムを提供しています。それ以外にも毎年、カウアイ島内、ハワイ州内外の学校、グループから何千⼈もの⼈々にもプログラムを体験していただく機会を提供しています。

ワイパ財団スタッフは、約30エーカーのタロイモ畑、庭園、果樹園、フィッシュポンドなどを管理しています。庭園やロイ、他の地元農家からの農産物は、敷地内のキッチンとポイミルでポイ、チーズケーキ、焼き菓子、前菜などを作ります。また、キッチンや施設、ファーマーズ・マーケットでは、地元の生産者をサポートし、コミュニティの集まりや文化活動などのための場所として提供しています。

私たちの小さなカヌーは、ハナレイ湾とその周辺でハワイの伝統航海術カヌーの文化やその知識を教えています。ワイパ財団は学びの宝庫であり、陸から海のことまで学べます。

活動目的

ワイパ財団は、実践的な学習センターとなることを目的に運営しています。 「aloha aina」や「malama aina」といったハワイの価値観を共有し、ワイパとつながるすべての人々がこれらの価値観を、自分たちの生活に取り入れてもらうことを願っています。

活動内容

2022年6月から毎週火曜日、木曜日の朝、農園・フードツアーを開催しています。

また、毎月第4土曜日の午前9時からアフプアア内の様々な場所でボランティア活動を行っています。